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上黒田貴船線(左京区、右京区)

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上黒田貴船線(左京区、右京区)

上黒田貴船線(京都府道361号)は、鞍馬街道との交差点から国道477号との交差点まで伸びる約16kmの一般府道です。

鞍馬街道側には、すぐそばに貴船神社の一の鳥居が立っており、後方にある朱色の橋が上黒田貴船線の入り口です。

通過する地域の中には、京都の避暑地としても知られる貴船地域があり、道路名は知らずとも「あーあの道ね」と思い出される方もいるのではないでしょうか。

上黒田貴船線(左京区、右京区)

この地は、古くから気の生ずる根源として「氣生根」と記され、御神気に触れることで気が満ちるとされていました。

中でも貴船神社は、全国二千社を数える水神の総本宮で、京都屈指のパワースポットとして、全国から観光客が訪れます。

水の神様が祭られていることもあり、貴船神社のおみくじは水に浮かべると文字が浮かびあがる「水占みくじ」です。境内を流れる清水は、ご神水として持ち帰ることが可能です。容器の持参もできますが、境内では専用のボトル(1本500円)も販売していますので、貴船神社に行かれる際は、ご神水のご利益を受けてみてはいかがでしょうか。

また、春から初夏にかけては新緑や青紅葉、秋は紅葉、冬は雪景色、と季節によって様々な景色を見ることができるのも、魅力の一つです。

特に、境内に向かう階段にある朱色の灯篭は、新緑や雪景色とのコントラストで写真映えすると人気のスポットです。

そして貴船といえば川床。

5月から9月にかけて貴船川沿いに設けられ、鮎や鱧など旬の食材を使った料理を楽しむことができるため、蒸し暑い京都の夏を避けようと京都府内からも多くの方が訪れます。

この貴船に一度でも訪れた方はご存じかと思いますが、この上黒田貴船線は幅員がとても狭く、車の離合もさることながら、観光シーズンには歩行者が道路の側端を歩くため、さらに狭くなります。

少し幅員のある場所で対向車に道を譲ることが結果的には早くこの道を抜けられることとなりますので、お互いが譲り合う精神でこの道を利用してください。

ちなみに、貴船地域から京北に向けての上黒田貴船線は山肌沿いに伸びていて決して気持ちよく走れる道路ではありません。

ちまたでは「府道ならぬ腐道」とも言われている道路です。

ナビで表示されていても簡単な気持ちでは入り込まないようにしてください。
ドライブに出掛ける際は、事前にルートをしっかり調べることをおすすめします。

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