コラム

宇多野嵐山山田線(西京区、右京区)

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宇多野嵐山山田線(西京区、右京区)

宇多野嵐山山田線(京都府道29号)は、京都市右京区宇多野にある福王子交差点から嵐山を経て京都市西京区山田にある千代原口交差点に至る約9kmにおよぶ府道(主要地方道)です。

この路線は、「府道御室北嵯峨線」の一部と「府道向日町嵯峨線」の一部を継承したもので、1954年に主要な都道府県道「宇多野嵐山樫原線」として指定され、翌1955年に京都府が認定した路線です。

宇多野嵐山山田線(西京区、右京区)

最初の終点は樫原宇治井町にある樫原交差点でしたが、1994年に樫原交差点から現在の国道9号の経路となっている千代原口交差点へ移転短縮し、路線名も「宇多野嵐山山田線」に変更となりました。
※ 写真は、千代原口交差点北側から南を撮影したものです。

国道9号線千代原口交差点から車を走らせると、車窓の様子は、次々と変わってゆきます。

まず、千代原口を出発すると、暫くは、細街路との交差点が多い西京区内の住宅街が続きます。

そして、それを抜けると左手に酒造りの神様として酒造・醸造関係者から厚く信仰される松尾大社が見えてきます。

その松尾大社を背に松尾橋を渡ると桂川沿いの罧原堤(ふしはらづつみ)へと続きます。

罧原堤を通過し渡月橋に到着すると、観光客で賑わう嵐山商店街を抜けることとなりますが、宇多野嵐山山田線は、渡月橋交差点と清滝道三条交差点でそれぞれ二手に分かれる道路となり、清凉寺前にある丸太町通清涼道交差点で再び一本の道となります。

なお、渡月橋交差点から丸太町通まで間は、二輪を除く自動車は、土曜日、日曜日、休日の午前10時から午後5時までの間、北行一方通行の道となりますのでご注意ください。

丸太町通清凉道交差点を北に進み、その後、東に暫く進むと、左手に広沢池が見えてきます。

広沢池は、この辺りでは大きな池で、春は湖畔の桜、夏は五山の送り火と灯籠流し、秋は水面に映る紅葉と四季折々の景色を楽しむことができます。なかでも、12月の広沢池は、養殖した鯉を水揚げするための「鯉揚げ」が行われるため池の水が抜かれ、それまでの季節とは全く違う広沢池の姿を見ることができます。
※ 写真は、鯉揚げで水が抜かれた広沢池の早朝です。

広沢池を抜けると、道路の両側に木々や住宅が迫り、狭い道路がより狭く感じられる宇多野地域へと進み、宇多野嵐山山田線の終点となる福王子交差点に到着します。

この宇多野嵐山山田線は、抜け道、近道として利用されることが多いにもかかわらず、幅員が狭い区間が多く運転しにくいため、いたるところで渋滞を招いています。

特に、福王子交差点は、西側の幅員が狭く、右折車線を設けることができないため、右折する車がなかなか進めず慢性渋滞を招いています。

なお、春の桜、秋の紅葉のシーズンには、観光目的の車が多数押し寄せ、松尾橋から嵐山方面にむけての罧原堤はひどい渋滞となります。

また、罧原堤は、夜になると灯りが少なく、前方が見にくいため、ちょっとした不注意が大きな事故を招くこととなります。

夜間に罧原堤を走行する際、対向車がない場合は、ライトをアップして、前方をしっかり確認するように心掛けましょう。

また、暗い道路をジョギングやウォーキングする際には、運転手から自分の居場所が早く確認できるように反射材を身につけましょう。

反射材は、どのような方向・角度から入射した光も光源に向かってそのまま反射するように作られたものです。最近では、靴やトレーニングウエアー、そして、リュックサック等にも施されていますが、その他に、キーホルダーやタスキ等の反射材製品もあります。一度ご確認ください。

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