コラム
長岡京市では、市内の21の道路を対象に平成元年10月の「わかりやすく、親しみをもてる道路名」の公募により、21の愛称名が選出されました。
そのうちの一つ「ガラシャ通り」は、府道211号線等いくつかの道路からなる通りの愛称で、三菱通りの交差点から、小畑川通りの交差点まで続く約1.5kmの通りです。
通りに沿って住宅や工場が建ち並び、地域の方々やJR長岡京駅の乗降客が日常的に利用する通りとなっています。
「ガラシャ」と聞いて、聞き覚えのある方もおられるかもしれませんね。
ガラシャといえば、明智光秀の娘で、細川忠興に嫁いだ「玉」が、キリスト教を信仰し、洗礼を受けて与えられた名前です。
ラテン語で「神の恵み」という意味があるそうです。
玉は16歳のときに細川忠興のもとに輿入れし、その場所が長岡京市にある勝龍寺城でした。
「ガラシャ通り」という名称も、現在のガラシャ通り沿いに、この城があったことから、愛称名として選ばれたそうです。
現在は、城跡が整備され勝竜寺城公園となっており、公園内には細川忠興と玉(ガラシャ)像があります。
また、平成4年にこの公園が完成したことを記念して、毎年11月の第2日曜日には、公園を中心に「長岡京ガラシャ祭」が行われています。
この祭りでは、時代衣装を着て玉の輿入れを再現する行列や、各種団体や市民による町衆祝い行列など、なんと約1,000人もの行列が約3キロメートルを練り歩くそうです。
ゴール地点の勝竜寺公園では、忠興と玉の婚礼の儀が執り行われます。
その他にも、「楽市楽座」と呼ばれる会場では、飲食ブースの出店やフリーマーケット、ステージイベントなどが開催されます。
今年は3年ぶりの開催で、当日は人の混雑が予想されます。
祭りの当日、特に行列が進行するに際しては、道路の一部規制が行われますので、交通情報をご確認いただきますようお願いします。
長岡京ガラシャ祭 (nagaokakyo-garasha.jp)
行列巡行マップ(当日の交通規制)(nagaokakyo-garasha.jp)