京の商店道
鮮やかな緑色のアーケードが特徴的な「北野商店街」は、中立売通から一条通を東西に約400メートルにわたって約70店舗が軒を連ねる商店街です。
この通りには、明治から昭和の間、チンチン電車が走っていたこともあり、京都では珍しく斜めの道となって残っています。
北野商店街は「西陣の台所」と呼ばれ、この地域では、なくてはならない食材調達の商店街でした。明治時代から続く京豆腐屋さんや鶏肉屋さんなど、今でもその面影は残っているものの、当時約130店舗あったお店も、今では半分ほどに減ってしまったそうです。
このような商店街の様子を鑑みて、
「5年後や10年後には、もっとお店が減ってしまうのではないか。」
「次の世代に、人が集まり賑わう商店街を引き継ぎたい。」
と色々な策を考案し、始まったのが、“未来につながるマーケット「きたの参道市場」”です。
2022年4月から、偶数月の第4土曜日に開催されており、当日はシャッターが閉じたお店の前を利用して、キッチンカーやハンドクラフト商品のお店が出店します。
次回の開催予定は2023年2月25日です。
普段の商店街とはひと味違う雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
そして、北野といえば、商店街のすぐそばにある「北野天満宮」
菅原道真公を御祭神としておまつりする全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社で、入試合格・学業成就祈願のお社として信仰されていることから、北野商店街でも、受験生を応援する特別セットの販売やサービスを行っています。
クリーニング店の利用が30%オフ(大学合格者対象)といったお得なサービスから、インナーウェア専門店では合格応援タグのついたすべらない靴下販売、美容室ではすべらないヘアゴム販売で「髪(神)頼み、縁を結ぶ」といったユニークなものまで。
現在は、「合格応援ステッカー」を作成中だそうです。
縁起物である“梅”の花と、花びらが落ちない “マーガレット”の花が描かれたステッカーは、持って試験に挑むと、なんだか合格できるような気がしてきますね。
北野商店街のアーケード内の歩道は、自転車通行は禁止(13歳未満もしくは70歳以上の人を除く)されているのですが、以前は自転車通行者がとても多く、事故も多発していました。
そこで、歩道にコーンを置いて注意喚起を行ったところ、歩道の自転車通行者も事故もかなり減ったそうです。
自転車といえば、道路交通法の一部改正により、令和5年4月1日から、全ての自転車利用者に対し、自転車の乗車用ヘルメットの着用が努力義務となります。
ご自身やご家族の安全のためにも、これを機に、ヘルメットの着用を習慣化しましょう。
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/
anzen/toubuhogo.html