京の商店道
寺町通の三条通・御池通間にある「寺町専門店会商店街」は、約200mのアーケード商店街です。
寺町通は、1590年に豊臣秀吉の京都大改造により、通りの東側に諸寺院が移転し、西側に仏教や文具・装飾関係のお店が立ち並んだことから、名づけられたそうです。その名残からか、仏教書・額縁・美術工芸品などを専門的に取り扱うお店が数多くあったため、1972年に「寺町専門店会商店街」の名で振興組合を創立したそうです。
昨年創立50周年を迎えた現在は、江戸から令和の各時代に創業したお店があるので、この商店街内だけで約430年の歴史と文化を感じることができますね。また、京都には、お盆前に先祖の精霊を迎える「迎え鐘」、お盆後に先祖の精霊を送る「送り鐘」という文化があります。
迎え鐘は東山の「六道珍皇寺」にありますが、送り鐘はこの商店街の「矢田寺」にあり、毎年8月16日には、鐘を鳴らすために多くの方が訪れるそうです。
取材をした8月上旬には、アーケードの両側に、花火柄のフラッグや爽やかな色合いの垂れ幕、ひまわりの花が飾られていました。
アーケードの装飾は約8種類あり、季節ごとに変わるそうなので、訪れる際はぜひチェックしてみてください。この商店街の道路では、午前10時から午前0時までの間、歩行者専用道路となっており、車の通行はもちろんのこと、自転車の通行も禁止されています。
お店や商店街の雰囲気を楽しみながら、ゆったりと歩いてみてはいかがでしょうか。