京の商店道
新京極通にある新京極商店街は、2022年に150周年を迎えた、長い歴史を持つ商店街です。平日・休日問わず、多くの方が行き来し、常に賑わっています。
明治時代、京都の人口は、東京奠都(てんと)の影響により10万人ほど減ったのだとか。
そこで、京都に活気を取り戻すための施策として、新しい通りに芝居座や浄瑠璃、見世物小屋が造られたことが、「新京極商店街」の始まりだそうです。
その後も、映画館ができたり、修学旅行生で賑わうお土産屋さんが多く建ち並んだりと、形を変えて時代に合ったアミューズメントを提供し続けています。
現在は、海外の観光客に人気の高い、アンティークショップが増えているそうです。
この商店街には、芸能の寺として有名な「誓願寺」を含む、7つのお寺があり、秋には、このお寺の中から毎年開催寺を選んで、新京極商店街主催の「お寺ナイト」というイベントが開催されます。
このイベントでは、2日間で般若心経の276文字を一人一文字書き込んで、一巻を完成させるそうです。
写経では、字の綺麗さに拘るのではなく、心を込めて丁寧に書き写すことが大切なのだとか。皆さんも276人の一人として参加してみてはいかがでしょうか。
この商店街は、24時間歩行者専用道路なのですが、観光客が多く、終日人の往来が激しい通りです。
立ち並ぶお店につい気を取られてしまい、すれ違い際に鞄等がぶつかりトラブルにならないよう、周りに注意して通るようにしましょう。