四条大宮商店街振興組合は、四条通・大宮通・後院通が交差する四条大宮エリア周辺や大宮通沿いにある商店街です。
全国的にも有名な中華料理店がこの四条大宮から大きくなっていったこともあり、「起業家の街」や「スタートアップの聖地」として、個人商店だけではなく企業の出店や加盟のある珍しいスタイルの商店街となっています。
この商店街がある四条大宮エリアは、昭和6年に開業した阪急大宮駅(旧:京阪電気鉄道新京阪線 京都駅)が当時は終点駅で、特急電車も停車していたこともあり、主要ターミナル駅として大いに賑わっていたそうです。(阪急電車京都線は昭和38年に河原町駅まで延伸しました。)
現在の阪急大宮駅は特急電車の停車駅ではなくなってしまいましたが、周辺に嵐電の四条大宮駅や京都市バスの停留所も多く、今も京都の交通の拠点となっています。
そんな大宮駅前には、ロータリーや駐車場になっている開けた広い空間があります。
これは、第二次世界大戦中、空襲による火災が広がらないよう、四条通から五条通まで繋がる防火帯を作るために、立ち退きを行って、住宅や店舗を取り壊した跡なのだそうです。
建物を撤去し始めた1週間後に終戦を迎えたため、防火帯計画は終了となりましたが、立ち退きの跡地は、「市民や府民の為に活用してほしい」という声があったそうで、今では四条大宮を特徴付ける『街路広場』として存在しています。
四条大宮商店街はこの街路広場で、毎年、祇園祭の宵々山期間にあたる7月15日に合わせて、「ワンデーパーク」と称したお祭りを開催されます。
コロナ禍の間は休止されていましたが、昨年復活し、商店街に加盟している企業や店舗が一堂に集まるお祭りとして、多くの方が訪れたそうです。
今年も7月15日(火)に開催を予定されていますので、”街角の祇園祭”として、阪急大宮駅や嵐電四条大宮駅などから祇園祭に向かわれる際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
*****
この商店街は、交通事故や犯罪などが発生した際に情報提供ができるよう、防犯カメラを設置して、街ぐるみで見守りを行っています。
また、四条通や後院通では、商店街・電力会社・京都市が協力して、景観の保全や歩行者と車両との交通事故を防ぐため、電線の地中化(無電線化)や歩道の拡幅整備を進めて、安心安全なまちづくりをされています。