京都市西京区の松尾大社周辺から京都府道29号を南に下がり、千代原口交差点を京都府道67号を通って、向日市の京都向日町競輪場付近で西国街道と合流するまでの6.5kmの道のことを物集女(もずめ)街道と言います。
古くから、西国(下関または九州周辺)から京都へ向かう西国街道や丹波地域からの山陰街道を繋ぐ要所として発展をしていたとされ、街道が向日市の物集女地域を通るため、この名前が付いたと言われているそうです。
難読なこの「物集女」という地名は、現在の大阪府の百舌鳥(もず)周辺から移り住んだ埴輪などを作る工人集団を率いていた古代の氏族に由来しているそうで、この地域では古くは縄文時代から、人々が生活していた形跡が発見されています。
その為、街道近くには「物集女車塚古墳」をはじめ、多くの古代の遺構が残されています。
この街道は、向日丘陵と呼ばれるなだらかな丘陵の裾に沿う形で大きくカーブをしている場所がいくつかありますので、自動車や二輪車で走行する際には、前方の確認やスピードに十分注意して通行してください。