京の商店道
戦後、大映撮影所(現在は跡碑)、東映撮影所、松竹撮影所とともに発展した「大映通り商店街」、嵐電太秦広隆寺駅から三条通を逸れて、嵐電帷子ノ辻駅まで約700mの間に、食料品や装飾品を販売しているお店の他、理髪店、書店、居酒屋等色々なお店が立ち並ぶ商店街で、今でも5月から8月の間の5日、15日、26日には夜店が建ち並ぶそうです(現在は、コロナ感染予防のため中止。)。
商店街には、映画のカメラをモチーフにした街灯や約5メートルの高さの大魔神のほか、年代物の手回し映写機や昔の台本などを展示しているキネマ・キッチンなどがあり、商店街を歩くだけで、昭和のキネマ時代にワープしたような気分になります。
商店街の道路は、道幅が狭く、脇道が数多く交差しているため、車やバイクがスピードを出しすぎないように減速帯が等間隔に設けられていますが、この減速帯にもキネマの通りならではの工夫が凝らされており、減速帯から次の減速帯までの間を映画フィルムの1コマに例え、道路の両サイドには、パーフォレーションに見立てた模様が施されています。この商店街を通られる際には、道の模様にも目を向けていただくと、「なるほど!」と頷けると思います。
注)パーフォレーション:映画 や 写真 など撮影用 フィルム の縁に一定間隔で開けられている細長い送り穴のこと。
大映通り商店街振興組合 http://kinemastreet.com/