京の商店道

新大宮商店街(北区)

京の商店道

新大宮商店街(北区)

新大宮商店街は、大宮通りに位置し、北大路通から北山通までの約1kmにわたる京都市で最も長い商店街です。
110店舗が軒を並べ、周辺には大徳寺や今宮神社といった歴史遺産も点在しています。
新大宮商店街(北区)

商店街を歩くと、昔ながらの量り売りのある“砂糖店や行列のできる“老舗中華料理店”があるかと思えば、600冊もの絵本を集める“絵本カフェ”や「ある日はうどん屋さん、また、ある日はカフェ」と日々違うお店が営業する“レンタルスペース”もあり、新旧入り交じった魅力が感じられます。

地元の方の話によると、昔はあちらこちらに自転車が停められ、その中を車が相互通行していたので、交通事故も絶えることがない危険な道路だったそうです。
そこで平成に入ってから整備を行い、今日のように車と人とのエリアが区別され、車道は南行一方通行となり、交通事故も激減したそうです。
大理石が敷き詰められた歩道は、車道との境目にボラードが立っており、とても歩きやすいです。

商店街ではあちらこちらで、お店の方とお客さんが楽しそうにお話をされている様子が見られ、地域に溶け込んだ商店街という印象を受けます。
それもそのはず、この商店街では、地域に貢献することをモットーに活動が展開されており、そのひとつが新大宮商店街独自のポイントカード「ふえるか」です。

このカードは、買い物をするたびに、次回の買い物時に使えるポイントと地域応援ポイントが貯まります。

地域応援ポイントは、利用者がカード登録時に、指定した自治会やPTA等の地域団体に寄付できるので、買い物をすることで地域貢献にも参画することになります。

併せて、このカードには、高齢者見守りサービス機能が付いていて、利用者があらかじめ設定した期間、カードを利用しなかった場合は、商店街事務局から利用者に安否確認の電話を掛けるようになっていて、利用者の安心・安全の一助ともなっています。

この様な道路の整備や日常の地域に貢献する活動が認められ、令和3年には京都府交通対策協議会交通安全功労等表彰を受賞されています。

また、こうした地域の安全安心を高める対策と併せて、余念がないのが地域の交流活動です。
近年はコロナ禍で開催されていませんが、毎年恒例の夏祭りやハロウィーンのイベントは、地域の方々の人気イベントとして楽しまれています。

今後も地域に貢献する商店街として発展されることを期待しています。

 

新大宮商店街:http://shin-oomiya.jp/

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